母「家を売って出ていかなきゃいけなくなるかもしれん」

近況

これは、今から10年以上前の話で

中学生時代の思い出です。

実家で父親が大工さんをやっていました。

木造住宅を1から作るためには
「1級技能士」という資格が必要で
父はその資格の保有者でした。

この資格をもっているだけで、大工としては一目置かれるような存在になれます。

まだ父が現役で働いていた頃、私といえば、小学生のころから父親の仕事を手伝っていて、ずっと将来は親父の後を継ごうと考えていました。

新しく加工された木の爽やかな匂い。

かんなで削りだされた紙よりも薄い木材。

金づちで釘をトントンと叩く音。

仕事場で一生懸命作業に打ち込む
父親の背中を見て育ちました。

父は地元でもかなり腕の良い大工でした。

 

緻密な職人仕事を売りにしていて
できない仕事は無かったと思います。

父の大工仕事はすぐに認められ
私が小さいころから独立開業して
母親が言うには、月収100万円ぐらいは
毎月のように稼いでいたのだそう。

が…

一見順調のように思えた生活も

ある時期を境に一変することになります。

ちょうど私が生まれた1990年

経済の大地震が起こりました。

そうです、バブル崩壊です。
木材を加工する技術もすすみました。

大工を雇うよりも半分の半分以下のコストで家が建ってしまう技術が誕生。

 

すると今まで技術を売りにしていた
父の仕事も減り単価も安くなったりの二重苦に…。

それまでは職人気質でやっていて

何も言わなくても仕事が舞い込むような状況。

それが景気悪化の煽りを受けて
一気に立場が弱くなるわけです。

そしてある日…。

とうとう赤字続きの我が家のもとに

【家を売ってでもお金を工面しなきゃならない現実】

が到来しました。

なぜこうなったか?

当時は何も分からず&難しかったので
すがる事しか出来なかったですが、いま振り返ってみたら

「あること」

に気がついたのです。

生粋の職人として育った父は
細かい仕事をする才能はあったものの、

【自分を魅力的に売り込む能力、つまり情報発信などのマーケティング能力】

は皆無に等しかったのです。

仕事は技術さえあれば、
自動で舞い込んでくるもの。

と妄信的に信じていたことが弊害を招いたのです。

木造住宅の低コスト化は悪夢でした。

今や木造の2階建住宅というと、
1ヶ月もあれば骨組みは一瞬で完成し
3ヶ月あればすべて完成してしまいます。

木造住宅って、和室の仕事があると大工さんは相当儲かるんですよ。

天井や敷居が飾り天井であったり、柱も国産の無垢材を使うと

1本数十万円の売上につながります。

※こんな感じ↓

立派な床の間なんかを作るだけでも
50~100万円するので
相当良い商売なんです。

反面、和室の需要がなくなり

全部ロボットが加工できてしまうので

「プラモデル」に近い状態になった住宅。

木造住宅は洋風化が進み、
施工も簡単で低コストのものが主流になります。

施工単価もピーク時の半分ぐらいに下回っていき薄利多売の状況に陥ってしまいました。

その当時の私といえば

まだ学生の身。

ちょっとした雑用をしたり、
アルバイトで稼ぐことでしか
家計を助けることができず…。

当時、もしビジネスをやれていたらと思うと
胸がいっぱいになります。

当時、パソコンはダイヤル接続が主流。

ADSLが普及するかしないかぐらいで

ネットを通して営業メールを送るなんて

「なにそれ???」という感じの時代です。

メルマガをあの時やってたらどれだけ斬新だったか。

今ビジネス始めてこのブログ見てるのであれば、環境がいかに恵まれているかを認識すべきだと思います。
Youtubeに動画をスマホでアップロード…なんて事は
昔いくらお金持ちだったとしても
絶対にできなかった事ですからね。
話を戻します。

職人気質の強い父親は
ネットを受け入れることもなく
ただただ自分の技術を信じ
営業していました。

でも、営業クロージングの方法も
顧客管理やリピートのとり方も
できているわけではなかった。

それが悪いわけではないのですが
「技術のある人」「いい人」で終わってしまって
次につながらない営業の仕組みに
知らずの間に陥ってしまっていたのです。

幸い父には信用があったので
なんとか食いつなぐこともでき
私も高校を卒業させてもらえましたが

 

当時跡継ぎを考えていた自分は

「将来この仕事で本当にやっていけるのか…?」

一抹の不安を感じていました。

そして、また一つの大きな転機。

父はその後末期がんを患ってしまいました。

 

抗癌剤の治療も必要だったため
復帰はまず無理となったので
大工仕事や車などはすべて売却してお金に姿を変えました。

事実上、跡継ぎの話はなくなり

他の選択肢を探すほかない状況にもなりました。

ちょうどその頃でしたね。

自衛隊に入ろうと思ったのは。

当時の心境を振り返ると

公務員に相当な魅力を感じたんです。

当時、潰れるという概念のない公務員は
何物にも代えがたい魅力要素でしたから…。

あと、もうちょっと早くこの世界に気づけていたら
プレゼント、温泉旅行、買い物etc
親孝行もバンバンできたはずですが
過去は変わらないです。

だから

今を強く生きること。

そして、今という時間を大事にすること。

これをぜひ知ってもらえたらなって思います。

他界した父からは時間の大事さを学び
ブログや情報発信の尊さも今振り返ると学びがあります。

ファン化の知識、マーケティング、SNS、ブログ集客などなど
なんでも使って顧客をファンにし利益を伸ばしていって頂いています。

まともに生きていても、まともに生きられないこんな世の中だからこそ。マーケティングの力というのはそのまま「自分の人生を創るスキル」だとも言えるなって思ってます。

まっしー より。

 

いまでは会社経営をしているまっしーですが、

  • コミュ障だった中学時代
  • 高校では父親がガンにかかり
  • 社会人ではブラック企業で働き詰め
  • 自衛官の時にはパワハラに絶望

と、それなりにしょっぱい経験をしてきました。

 

でも、やろうと思えば誰だって、いくらでもやり直せると思っています。

 

そのために何を学ぶべきか?というと
個人でビジネスを学ぶこと一択だと思っています。

 

変化のはげしい時代だからこそ
自分のなかに揺るぎない軸を
もてる訓練を今日からぜひ一緒にやりましょう。

私は、無料メルマガを運営しているので、ぜひ少しでも人生よくするきっかけになれたら嬉しいです。

・ビジネスは誰にでもチャンスがあるということ

・毎日ヒマになって新しいことに挑戦し続ける楽しさ

・自分を売り込むマーケティング能力の身につけ方

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コメント

  1. ゆう より:

    ランキングからきました。
    人生色々ありますよね。
    時代が変わりますが、応援しています。

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