人間の欲求、ご存知ですか?
喉が渇く・美味しいものが食べたい・デートしたい
という言葉に紐付いた人間の欲求。
経験したことは何度もあっても
どんな欲求があるのか研究をする人は少ないと思います。
人間の欲求には9つの属性があります。
9つの属性を知ることで、ここから情報発信のカテゴリを分けたり相手に響く要素を抽出してオファーすることができるようになります。
その欲求を構造化したものの事を「LF9」といいます。
LF9を理解することで、
世の中の商品やサービスは
「だから買う人がいるのか!」
という事を知ることができます。
では今回は、このLF9を使って情報発信のコンセプトを決め、方向性を打ち出すための基本コンセプトを作っていきましょう。
そもそもLF9とは?さっそく構成要素を分解!
LF9とは、人間がもともと持っている要素のうちの1つとされています。
略語ではなフルネームで表すと「Life Force (ライフフォース)9」という意味になりますね。
つまり、
「人の人生を動かすほどの力をもった欲求」
という表現がしっくり来るでしょう。
そしてLF9には大きく9つの要素の分類することができます。
順番に説明していきながら、情報発信や商品やサービスへの活かし方、活用例を紹介していきますね。
1.生き残りたい
人間には常に「生き残りたい」という欲求が存在しています。
なので不健康な生活は仕事の兼ね合いなどなければ誰も進んでしようとは思いませんし、危険から逃げたいという欲求があります。
そのため危険なところには属したくない、
という欲求が感情に働きかけているんですね。
たとえばブラック企業を例に挙げてみます。
- 残業毎月200時間
- 手取り10万円
- 通勤時間2時間
- 休日出勤はあたりまえ
- 会社イベントに強制参加
こんな悪条件がそろっていたら
会社辞めますよね?笑
危険から逃れるためには会社を退職する必要があります。
今まで頑張っていても、一度体調をくずし入院などを経験したら組織を離れ、新しい組織を探すか自分で組織を作る人間になる、そのためには苦労を惜しまない、という感じになるのです。
2.食べたい
人間の3大欲求のうちの1つですね。
ただ単にお腹が空きすぎて飢えそうだから何か口に入れたい、という人間の生き残りたい欲求が重なったものもありますが、もっと普遍的に経験しているものです。
たとえば外食産業。
べつに自宅で食事をすることもできますが、わざわざ外食に行きたくなる理由は食欲をそそる、自分では作ることのできないメニューを楽しめるからですよね?
なので食べたい、とくに自分では作れないものを食べたいという欲求はここから来ているということですね。
3.異性と関係を持ちたい
人間の欲求の一部にあるものですが、基本的には男性は女性を、女性は男性を好む傾向にあります。
付き合ったり結婚したりするのもこの欲求から来ていて、この欲求をうまく操作することでビジネスモデルに発展させている例がありますよね。
たとえば結婚相談所や出合い系などのサービスです。
必ずしも良いパートナーに出会えるという保証がなかったとしても
「もしかしたらいい人が見つかるかも?」
といった射幸心に背中を押され、結婚産業を後押ししている要因になっていたりするのです。
そう考えると、人間の欲求を資本にしているとも言えるので上手なビジネスモデルでもありますよね。
4.危険から逃げたい
人間は一部の特殊な人間を除き、危険なことから逃れたい欲求を持っています。
だからこそ何か被害があれば警察に駆け込みますし、犯罪に巻き込まれそうになったらその場に居続けたくない、という欲求を持ち合わせています。
そして危険から逃げたい欲求を活用したビジネスの1つに、
「保険産業」がありますね。
保険は「いつ自分が事故にあうかわからない」というところで恐怖感を感じさせるとともに、事故に対して発生した損害を弁償しきれないかもしれないという部分でも経済的恐怖感をかけています。
だからこそ、少々高額でも失うリスクに比べれば安い買い物だ、と思ってしまう人が多いんです。
危険から逃れるためのもう一つの事例として警備会社を雇う事例などもありますが、基本的には同じで「人や物、お金などの財産を奪われたくない」という欲求に根付いたオファーですね。
5.快適を得たい
危険な環境が嫌いな人間です。
安全の欲求を満たしたら、
できれば快適な環境を際限なく望む傾向にあります。
たとえばマッサージチェアや広い部屋、お掃除ロボット、高級車などは本来なくても生きられるものですが、機会や条件が揃えば手に入れたいと思うのが人間の欲求です。
また、そこまで行かなくても何らかの改善を加えて「今よりかはいい状態にしたい」と思うのが人間でもありますね。
あとは旅館やホテルも使う理由として、簡素なサービスの所よりも温泉やお部屋にこだわって選ぶという点は同じように快適を得たいために活用している、ということが分かります。
6.愛したい
心を許した誰かに貢献したい、という欲求ですね。
先ほどの「異性と関係を持ちたい」という欲求は、
どちらかというと性欲に近い欲求で、こちらは「異性欲」という感じでしょうか?
他人に対してプレゼントをしたり、サプライズをしたり、笑顔になってもらいたいと思う欲求のことを指すこともありますし、犬などのペットを飼ってかわいがりたい、という欲求もこれに紐付いたものになります。
ちなみにこの欲求が高まりすぎるとストーカーになります。
7.愛されたい
愛される、というと極端に聞こえますが、
意外と普段からある感情だったりします。
「かわいい」「かっこいい」「すごい」
といった印象を与えたいために起こる欲求ですね。
たとえば髪をキレイにお手入れする理由は自分のキレイにしたいという欲求でもありますが、誰かに(できれば意中の人に)「髪キレイだね!」と言われたいがために影で努力していたりするのもこの欲求からくるものです。
8.ライバルに勝ちたい
「悔しい!」と思う感情はここからくるものです。
資本主義社会や競争社会がメジャーな理由はこの欲求が備わっているからであり、基本的な正確として対抗心が人間には少なからずあるものです。
この感情のマイナス要素になるのが劣等感ですね。
相手と戦って勝ち取って得る、という欲求があるからこそオリンピックで競いますし、全国模試でトップを取るために進学塾へ通う、という人も居ます。
または中には自分がライバルという人もいるので、そういう方はストイックに自分を責めて向上できるものです。
9.社会から認められたい
社会から認められたいために、色んな見栄を張りたくなるのは人間の欲求です。
または自分の活動をSNSで公開し、
不特定多数に意見を発信するのも
この社会的欲求があるからです。
見栄の方で言えば、スーツを着て就職して一流企業か公務員に通って…というのが一種のステータス(になっているだけの傾向がある)になりますよね。
または高級な時計や財布を身につけたり、
節税目的以外で高級車を乗り回すんです。
相手と無意識に差を付けたい、と思うのはライバルに打ち勝つ欲求と似ていますが、こちらは努力をしたいという欲求よりも「良く見られたい」「意識高い」「社会貢献度高い」という感情がきっかけとなる場合が多いでしょう。
まとめ
LF9についての説明をしていきました。当てはまるものはありましたでしょうか?
人間には何らかの欲求があるものですが
全てはこのLF9のどれかに属するもの
と思ってもらっても良いでしょう。
これらの欲求からアプローチをしてビジネスをしている業種やサービスは沢山あるので、ぜひ身の回りで「これは上手いな~」と思うものを探してみてくださいね!
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